第173回(2025年度上半期)直木賞
2025/07/16
の選考会にて
受賞作該当なしという結果に。
ただしネガティブな該当作なしではなく前向きな該当作なしで
選考委員の京極夏彦氏は
「各作品のレベルがきっ抗していて、最終的にどれか1つを選ぶわけにはいかないというのが選考委員全員の総意。受賞作を出そうとあがいたが、できなかった」とコメント。
| 作者 タイトル |
ジャンル |
概要 |
| 逢坂冬馬 ブレイクショットの軌跡 早川書房 2025/03/12 |
ジャンル微妙 | 2021年、 『同志少女よ、敵を撃て』で アガサ・クリスティー賞を受賞した 新鋭の作品 |
青柳碧人 乱歩と千畝/RAMPOとSEMPO 新潮社 2025/05/14 |
歴史小説 | 実在する人物、 江戸川乱歩(小説家)と 杉原千畝(外交官) に関する歴史小説 |
芦沢央 嘘と隣人 文藝春秋 2025/04/23 |
連作ミステリー | |
塩田武士 踊りつかれて 文藝春秋 2025/5/27 |
サスペンス系? | SNSでの誹謗中傷 に関する話 |
夏木志朋 Nの逸脱 ポプラ社 2025/1/22 |
短編集 | 書評によると 3話構成の短編集 • 「場違いな客」 • 「スタンドプレイ」 • 「占い師B」 本全体のページ数は278ページなので 長い話が苦手な人向け [ポプラ社の作品紹介文] 始まりは日常からの小さな 「逸脱」だった。 自ら仕掛けた罠が 次々と思いがけぬ修羅場を 呼び込んでいく 隣人たちの3つの物語。 |
柚月裕子 逃亡者は北へ向かう 新潮社 2025/2/27 |
サスペンス (震災クライム サスペンス) |
著者によると 構想14年の作品。 震災の混乱の中で起きた 2つの殺人事件の話。 |
「ブレイクショットの軌跡」あらすじ
自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」――移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。人間の多様性と不可解さをテーマに、8つの物語の「軌跡」を奇跡のような構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作。
「乱歩と千畝/RAMPOとSEMPO」あらすじ
大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。
若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」――泣ける傑作。
「嘘と隣人」あらすじ
ミステリ・ランキング常連の注目作家による、新境地連作ミステリ。地獄は始まる。あなたの隣の小さな悪意から……。
ストーカー化した元パートナー、マタハラと痴漢冤罪、技能実習制度と人種差別、SNSでの誹謗中傷・脅し……。
リタイアした元刑事の平穏な日常に降りかかる事件の数々。
身近な人間の悪意が白日の下に晒された時、捜査権限を失った男・平良正太郎は、事件の向こうに何を見るのか?
「踊りつかれて」あらすじ
首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。
ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。
言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
彼らを追いつめたもの、それは――。
「Nの逸脱」あらすじ(3話収録)
爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で手が出ない。「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるのだが、自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込んでしまう……(「場違いな客」)。
生徒たちにいたぶられ精神的に追い詰められていた高校数学教師・西智子は、深夜の満員電車で非常識な若い女と遭遇する。冷静になろうとするが高ぶる感情が抑えきれず、駅で降りた見知らぬ若い女を追尾し始めて……(「スタンドプレイ」)。
占い師・坂東イリスのもとに、弟子にして欲しいという若い女性がやってくる。一見、優秀そうにも見える彼女は、やることなすことズレていて、失敗ばかり。クビにしようとしてもしつこく食い下がり、ぜひ自分を占い師にしてくれと訴えるのだが……(「占い師B」)。
「逃亡者は北へ向かう」あらすじ
人生を変えるために青年は北を目指した
震災の混乱のなか、ふたつの殺人事件が起きた。
逃亡する容疑者と追う刑事。
ふたりはどこへ辿り着くのか――。
第174回(2025年度下半期)直木賞
作者 タイトル |
ジャンル | 備考 |
嶋津輝 カフェーの帰り道 東京創元社 ![]() カフェーの帰り道 2025/11/12発売 単行本 : 224ページ kindle版あり |
? | ジャンル微妙 ハートウォーミング系? |
住田祐 「白鷺立つ」 文藝春秋 ![]() 白鷺立つ 2025/9/10発売 単行本 : 304ページ kindle版あり |
歴史小説 (感動) |
平安時代を舞台とする 感動系の歴史小説 |
大門剛明 「神都の証人」 講談社 ![]() 神都の証人 2025/7/2 単行本 : 512ページ kindle版あり |
ミステリー (冤罪系) |
冤罪テーマのミステリー |
葉真中顕 「家族」 文藝春秋 ![]() 家族 2025/10/24 単行本 : 320ページ kindle版あり |
ホラー? | かつて日本を震撼させた 角田美代子による 「尼崎連続変死事件」 をモチーフする物語 |
渡辺優 「女王様の電話番」 集英社 ![]() 女王様の電話番 2025/8/26 単行本 : 320ページ kindle版あり |
? |
「カフェーの帰り道」あらすじ
東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。
食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。
竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、
小説修業が上手くいかず焦るセイ、
嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。
彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。
大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
「白鷺立つ」あらすじ
第32回松本清張賞受賞作 異形の歴史小説
玉照院の師弟は“やんごとなき秘密”を抱えていた――
天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、
失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。
歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。
「神都の証人」あらすじ
突然、父親を奪われた少女に救いは訪れるのか?
事件の謎は戦前から令和まで引き継がれ、慟哭の結末は我々に生きる意味さえ問いかける、
前代未聞かつ究極の「冤罪」ミステリー。
世代を超えて社会の歪みと戦い続ける者たちの行き着く先とはいったい何なのか。
「家族」あらすじ
2011年11月3日、裸の女性が交番に駆け込み、「事件」が発覚した。
奥平美乃と名乗るその女性は、半年と少し前、
「妹夫婦がおかしな女にお金をとられている」と交番に相談に来ていたが、
「民事不介入」を理由に事件化を断られていた。
奥平美乃の保護を契機として、表に出た「死」「死」「死」……
彼女を監禁していた「おかしな女」こと夜戸瑠璃子は、
自らのまわりに疑似家族を作り出し、その中で「躾け」と称して監禁、暴行を主導。
何十年も警察に尻尾をつかまれることなく、結果的に十三人もの変死に関わっていた。
出会ってはならない女と出会い、運命の糸に絡めとられて命を落としていく人々。
瑠璃子にとって「家族」とはなんだったのか。そして、「愛」とは。
「民事不介入」に潜む欠陥を日本中に突きつけた「尼崎連続変死事件」をモチーフとした、
戦慄のクライムエンターテイメント!
「女王様の電話番」あらすじ
主人公の志川は、新卒で就職した不動産会社を辞め、
現在、SMの女王様をデリバリーするお店の電話番をしている。
友達には「そんな職業は辞めたら?」と眉をひそめられたが、
女王様の中でも美織さんという最高に素敵な人に出会い、そこそこ幸せに暮らしていた。
ある日、あこがれの美織さんと初めてごはんを食べに行く約束をして舞い上がるものの、当日にドタキャン。
そのまま音信不通になってしまう。
彼女の常連のお客さんなどにこっそり連絡を取り行方を探るうちに、
どうも自分の知っている美織さんとは違う面ばかりが見えてきて……。
過去、志川が不動産会社を辞めた理由は、あこがれの男性社員・星先輩と付き合う寸前に、
先輩が自分に求めている性的なことが一切無理だと気づいたからだった。
好きだったのに。付き合えないと正直に言っただけで、志川は同僚に悪女扱いをされ、
そのまま会社にもいづらくなり、退社することになってしまったのだ。
文章続く
- [第1回] 2004年度本屋大賞ノミネート10作品の比較,評価,あらすじ
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- 本屋大賞2025ノミネート10作品一覧/あらすじ
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