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- 鴨長明の主な和歌一覧/現代語訳(方丈記作者)
日本三大随筆の一つ「方丈記」の作者として知られる
鴨長明(ちょうめい/ながあきら)が生前に残した主な和歌を紹介。
主な参考文献
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/bireikigan
現代語訳の参考=各種古語事典
鴨長明の基本プロフ
生年 | 1155年 (平安時代末期) |
没年 | 1216年 (鎌倉時代初期) |
出身 | 京都 |
肩書き | 歌人 随筆家 |
簡単な人生 |
京都の有名神社の家系に生まれるも 後継者に慣れず出家。 そして山の中(現在の伏見区郊外)で一人で小さな家を造り 独居を続ける中で「方丈記」などの作品を残した。 当時の人々の暮らしぶりや文が分かる「方丈記」は のちに日本三大随筆の一つとして扱われるようになった。 |
代表作 | 方丈記(1212年) |
千載和歌集収録作品
936 思ひあまり うち寝る宵の まぼろしも 浪路を分けて 行きかよひけり |
夢の中での出来事につわる作品 |
新古今和歌集収録作品
意味がわかりづらいものは現代誤訳していません。
366 秋風の いたりいたらぬ 袖はあらじ ただ我からの 露の夕暮れ |
秋風というものは誰の袖にも吹き付けるが、 自分の中に悲しさがあり、夕暮れ時に涙で袖が濡れる |
397 ながむれば 千々に物思ふ 月にまた わが身一つの 峰の松風 |
山での独り身の寂しさにまつわる作品 |
401 松島や 潮汲む海人の 秋の袖 月は物思ふ ならひのみかは |
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964 枕とて いづれの草の 契るらん 行くをかぎりの 野辺の夕暮 |
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983 袖にしも 月かかれとは 契り置かず 涙は知るや 宇津の山越え |
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1202 たのめおく 人もながらの 山にだに さ夜ふけぬれば 松風の声 |
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1318 ながめても あはれと思へ おほかたの 空だにかなし 秋の夕暮 |
あの夕暮れにずっと一人で空を眺めていた時の 秋空の悲しさを詠んだ作品 |
1523 夜もすがら ひとりみ山の まきの派に くもるもすめる 有明の月 |
ひとりで月を一晩中見ていた土器に詠んだうた |
1778 見ればまづ いとど涙ぞ もろかづら いかに契りて かけ離れけん |
生まれ育った河合神社の禰宜(宮司の補佐役)になる夢が断たれた 事に関する悲しみのうた |
1894 石川や 瀬見の小河の 清ければ 月もながれを 尋ねてぞすむ |
歌合(歌会)で読んだうた。 下鴨神社そばを流れる小済んだ小川の水と その清流に映る月の姿に関する風流な作品 |
金葉和歌集や詞花和歌集あたりには収録作品なし
鴨長明の和歌の傾向
- 独身者として去られ、寂しさにまつわる作品が多い(恋歌ばかりの歌人とは対照的)
- よく使われる語句「袖」「月」「夕暮」
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