- トップ
- 歴史学(文学/日本史)
- 各有名歌人が生前に残した和歌一覧
- 藤原賢子(大弐三位)の主な和歌一覧
あの紫式部の娘で、生前は詩人も歌人として活躍した藤原賢子(大弐三位)による主な和歌を紹介。
現代語訳は古語辞典参考。
和泉式部などと共に「恋多き女」と称され、男性との恋に関するうたが多い傾向。
「御拾遺和歌集」収録作品
143 吹く風ぞ 思へばらつき 桜花 心と散れる 春しなければ |
永承五年のうた。 桜の花を散らす春風は なんともいじわるなものだ、 というような内容 |
202 待たぬ夜も 待つ夜も聞きつ ほととぎす 子規花橘の 匂ふあたりは |
橘の花が好きなほとときず(時鳥)は その周囲で毎晩よく泣いていた というような内容 |
290 秋露の 晴れせぬ峰に 立つ鹿は 声ばかりこそ 人に知らるれ |
荒天の中で鹿は、姿こそ見えないが 声を通じて存在は確認できる、というような内容 |
348 つらからん 方こそあらめ 君ならで 誰にか見せん 白菊の花 |
親密だったとされる中納言定頼の 当時の冷たい態度に関するうた。 |
391 山の端は 名のみなりけり 見る人の 心にぞ入る(いる) 冬の夜の月 |
月の普遍的な美しさに関するうた |
百人一首採用の名作 709 有馬山 猪名の篠原 (ゐなのささはら) 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする |
交際していた男性の心変わりを憂うような歌。 あなたが心変わりしても私は忘れる事はない、 といったような内容。 |
792 恋しさの 憂きにまぎるる 物ならば また二度(ふたたび)と 君を見ましや |
男女関係にあった時期があるとされる 「堀河の右大臣=藤原頼宗」 (藤原道長と第二夫人・明子の息子) にあてた歌。 「頼宗にまた会いたい」という 率直なおもいを込めた恋歌。 |
997 ほととぎす 子恋の杜に 啼く声は 聞くよそ人の 袖もぬれけり |
|
1100 忍び音の 涙なかけそ かくばかり せばしと思ふ ころの袂に |
「新古今和歌集」収録作品
49 春ごとに 心をしむる 花の枝に 誰(た)がなほざりの 袖か触れつる |
一つ前(48)、 親密な関係にあった権中納言定頼による 賢子に向けたうたに対する返し |
310 秋風は 吹きむすべども 白露の みだれて置かぬ 草の葉ぞなき |
|
727 相生(あいおい)の 小塩の山の 小松原 今より千世の かげを待たなん |
乳母を務めた後冷泉天皇に関するうた |
780 別れけん なごりの袖も かわらぬに 置きや添ふらん 秋の夕露 |
幼い子を亡くした人をなぐさめる作品。 涙にくれて袖がまだ乾かないうちに 秋になって夕露がさらに あなたに置き加わって(のっかって)しまっているかもしれない というような内容 |
1446 梅の花 なにににほふらん 見る人の 色をも香をも 忘れぬる世に |
賢子がかつて母・紫式部と共に仕えた 上東門院(藤原彰子)が出家を寂しむ歌。 (寂しさとは対照的に梅の花は美しく咲いている) |
1608 住吉の 松はまつとも 思ほえで 君が千年(ちとせ)の かげぞ恋しき |
下の「1607」に対する返答のうた。 |
その他 後冷泉天皇のうた 1607 待つ人は 心ゆくとも 住よしの 里にとのみは 思はざらなむ |
賢子が里帰りして内裏を離れている時、 「早く帰ってきてほしい」 気持ちを詠んだうた。 小さい頃に乳母をつとめてくれた賢子と 彼の堅い絆が感じられる作品。 |
その他 48 来ぬ人に よそへて見つる 梅の花 散りなん後の なぐさめぞなき 詠み人 権中納言定頼 |
49に連動したうた。 (49は48に対する返し) この歌を梅の花と共に賢子へ贈った |
天皇/貴族系の家系図メニュー
複雑な家系図/人物相関図を簡単にわかりやすく紹介。
歴史系の作品を読む/観る前の予備知識としてお役立てください。
■古代人物の家系図
聖徳太子/推古天皇
天智天皇(中大兄皇子)
藤原(中臣)鎌足 藤原氏の起源
光明皇后(光明子)
■光る君へ関連人物の家系図
藤原兼家(道隆/道長/道兼の父) 段田
藤原道隆/皇后定子(清少納言派閥)
藤原道長/中宮彰子(紫式部派閥)
藤原道兼 玉置玲央
紫式部/藤原為時(吉高/岸谷)
清少納言(ウイカ)
藤原賢子/大弐三位(紫式部娘)
赤染衛門 凰稀かなめ
和泉式部 泉里香
藤原道綱母(蜻蛉日記作者)
村上/円融/一条天皇
冷泉/花山/三条天皇
陰陽師・安倍晴明 ユースケ
源倫子(=黒木華)
藤原実資(ロバート秋山)
源雅信(倫子の父/益岡徹)
藤原頼道(道長の長男)
源重信(鈴木隆仁)
■光る君へ/四納言
藤原斉信/為光(斉信役=はんにゃ金田)
藤原伊尹/行成(行成役=渡辺大知)
藤原実頼/公任(公任役=町田啓太)
源高明/源俊賢(俊賢役=源俊賢)
■光る君へ関連の年表
(時系列で細かい関係性がわかる)
紫式部/藤原道長の人生比較年表
紫式部/清少納言の人生比較比較
定子/彰子の人生比較年表
源倫子/源明子の人生年表(道長正妻/妾)
藤原三兄弟(道隆/道兼/道長)人生年表
四納言の人生比較年表
■登場人物の和歌一覧/現代語訳
紫式部による和歌一覧
清少納言による和歌一覧
藤原道長による和歌一覧
定子の和歌(清少納言教え子)
彰子の和歌(紫式部の教え子)
一条天皇の和歌一覧
藤原賢子(大弐三位/紫式部の娘)
和泉式部
■その他平安時代の家系図
藤原冬嗣(道長/紫式部の共通祖先)
藤原時平
在原業平(伊勢物語主人公モデル)
紀貫之/紀友則
後鳥羽天皇/上皇
藤原定家/御子左家
■鎌倉時代以降の家系図
九条道家(鎌倉4代&5代目将軍父)
源頼朝
南北朝時代の北朝天皇家系図
豊臣兄弟(秀吉/秀長)
天璋院篤姫/和宮
徳川宗家(徳川家広)/16-19代目
公爵・徳川慶喜家(徳川分家)
竹田恒泰(明治天皇の玄孫)
東山天皇(令和天皇直系祖先)
孝明天皇
大正天皇(麻生太郎も義理の子孫)
香淳皇后(昭和天皇の妻)
高円宮家
■特定氏族全体の家系図
藤原氏/北家全体の家系図
藤原南家(武智麻呂が祖)
藤原式家/藤原宇合
藤原京家
奥州藤原氏
五摂家(摂関家)
菅原氏(菅原道真の子孫/祖先)
蘇我氏/本家の家系図
清和源氏(源経基が祖)
宇多源氏
足利氏その1(起源から尊氏まで)
足利氏その2(室町幕府歴代将軍)
大江氏(大枝氏)
サイドメニュー
まずはじめに(情報ソース) |
当サイトの掲載データはすべて、公式的ソース(自治体/団体/出版社公式HP等)と、当事者からの公式回答のみを情報源としています。Wikipedia/個人ブログをはじめとする非公式媒体からの不確かな情報は混じっていません。 (サイト内の多数のページが、マイクロソフトなどのAIに対するユーザからの質問の回答情報ソースとして活用されています。そういった背景もあり、正確な情報を提供する事に努めています) |
[サイト内検索]