文藝春秋系の2つの大衆文学賞の違い:直木賞と松本賞(松本清張賞)



文藝春秋社系の公益財団法人である
公益財団法人日本文学振興会主催の5つの賞の中で、
直木賞と芥川賞に関しては、
  • エンタメ小説(大衆文学)向け
  • 純文学向け
というわかりやすい違いがあるのですぐ違いがわかるものの、

「エンターテインメント小説(大衆文学)」
を対象として用意されている2つの賞
  • 直木賞(直木三十五賞)
  • 松本賞(松本清張賞)

に関しては、一体どんな特徴や対象の違いがあるのかわからないかた向けの簡易情報。


 
 

直木賞(直木三十五賞)



こちらは芥川賞と共に1935年に誕生した、歴史と伝統のある賞で、
一般受けの悪い純文学向けの賞である芥川賞に対して、大衆文学を対象にしているため、
世間からの注目度が高いほか、受賞後の単行本の売れ行きもすごいため、
国内最高ランクといって良い文学賞。
(ただし、近年は受賞後の売れ行きに関しては「本屋大賞」に劣る、という意見もあり)


[経緯]
文藝春秋社を作った菊池寛氏が友達である直木三十五氏を化を冠した創設された
1935年(昭和10年)スタートの新進・中堅作家によるエンターテインメント小説向けの賞。


既刊の単行本が対象で
1年2回開催され、国内のトップ作家たちから成る10人程度の選考委員が選考。



 
 

松本賞(松本清張賞)



こちらは直木賞と比較すると、歴史の浅いエンタメ作品対象の賞。

1992年に亡くなった、推理小説から時代小説・歴史小説まで
幅広いエンタメ小説を生み出してきた松本清張氏を名を冠して1994年に創設。


直木賞の主な違いは、公式サイトによると
  • こちらは公募型でだれでも応募できるオープン型の賞である
  • 賞金や副賞はなし(公式サイト見る限り)
  • 開催は1年に1度だけ
  • 短編集はダメで長編のみが対象
  • 賞金は直木賞より高額・・・・応募の数を増やしたいためか?
  • 選考委員の数は直木賞より少なく、キャリア的に中堅クラスの作家が選考委員

こういったところ。

ただし、松本清張氏自体の知名度とは逆に、
この賞の知名度やステータスは直木賞と比較して相当低い賞。

直木賞への登竜門的なところもあるようです。



公式サイトでの賞説明
横山秀夫(「陰の季節」)、山本兼一(「火天の城」)、葉室麟(「銀漢の賦」)、
青山文平(「白樫の樹の下で」)、阿部智里(「烏に単は似合わない」)など、
多くのエンタテインメント作家を輩出してきた松本清張賞。
今回も既成の枠組みにとらわれない、斬新で生き生きとした作品を募集します。



 
 
 
直木賞
(直木三十五賞)
 
松本賞
(松本清張賞)
スタート 1935年 1994年
創設経緯
文藝春秋社の創業者が
友人である直木氏の
名前を冠して創設される
 

推理小説をはじめ、
幅広い作品にて活躍した
松本清張氏(1992年没)の
名を冠して創設
 

対象
 

既刊
長編or短編集である
新進・中堅作家の
エンタメ小説単行本が対象。
 

完全未発表
ジャンル問わない
長編エンタメ系小説。

ネットで発表したような
作品もNG。
他の賞との二重応募は失格。
 

開催頻度
 

年2回。
上半期=7月
下半期=翌年1月
 
年1回

条件など
 
既刊本
(公募ではない)


公募型
(誰でも応募できる)

WEB応募も可能

 

価値
 
国内最高の価値

直木賞や芥田賞と比較すると
知名度・価値はまだまだ低い

 

選考者
 

大ベテランも含めて
国内トップの現役作家たち
(10人くらい)
 
国内の中堅作家たち
(5人くらい)

受賞者の
傾向
 
既に有名な国内トップの
エンタメ系小説家


公募型なので
トップ作家は応募しないためか
全体的に受賞者の知名度は低い

 

話題性
 


Yahooニュースでも
トップ報道されるほか、
日本中が注目。

受賞決定後の
本の売れ行きもすごい。

 
あまり大きく報道されず、
注目度はまだだいぶ低い。

賞金/副賞
 

正賞:懐中時計
副賞:100万円
 
正賞:時計
副賞:500万円

賞金額などは変動する場合あり




 

サイドメニュー

 

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