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まず初めに「氏長者(読み方=うじのちょうじゃ)」とは?

「氏長者」とは、特定の一族における代表者/統率者/首長の事を指す語句。
この座に座った人物は、一族のすべてに対して強い権力をもった。




 

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藤原氏の歴代「氏長者」一覧(一部省略)

初期の氏長者

氏長者名	プロフ	前任者との続柄/関係
藤原不比等	藤原氏の祖である 藤原鎌足(中臣鎌足)の子。	-
藤原武智麻呂	藤原「南家」の祖。	不比等の子
藤原豊成 (とよなり)	武智麻呂の長男。 704-765	武智麻呂の子
藤原仲麻呂	武智麻呂の次男。 706-764	豊成の弟
▲豊成	前年に弟が死去してから 自身が死ぬまで、わずかな期間、 再び氏長者であった模様	仲麻呂の兄

 

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この後の時期においては勢力の弱い「京家」を除く
三家(南家・北家・式家)の様々な人物が氏長者を務めた。
 

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良房以降(これ以降は北家の人物が「氏長者」を独占)

氏長者名	プロフ	前任者との続柄/関係
藤原良房 804-872	二人前の氏長者・冬嗣の次男。 生前は摂政・太政大臣として活躍。	前任者は近縁ではない
藤原基経 (もとつね) 836-891	冬嗣の長男である長良の子として誕生。 しかし叔父の良房に養子入りし、 おじの後を継いで氏長者になった。	もともとは良房の甥。 しかし養子縁組で 「甥」から「息子」暑いに
藤原良世 (よしよ) 823年頃-900	冬嗣の八男。 甥っ子からバトンタッチされて氏長者に。 この人物の直系子孫達は繁栄していない。	前任者の基経は 良世にとって「甥っ子」
藤原時平 871-909	2つ前の氏長者・基経の長男。 菅原道真のライバルとして有名。	前任者の良世は 「時平のおじいさんの弟」 という少し遠い関係
藤原忠平 880-949	基経の四男。 兄が死んだのち藤原氏の氏長者に。 生前は摂政・関白として活躍。 兼家・道長をはじめとして、 この忠平の子孫達は圧倒的に反映。 平安時代中期における 藤原北家繁栄のキーパーソン。	時平の弟
藤原実頼 900-970	忠平の長男。 生前は太政大臣にまで昇進。	前任者(忠平)の息子
藤原伊尹 (これただ) (これまさ) 924-972	忠平の子である藤原師輔の長男。 生前は摂政にまで昇進 [予備知識] 藤原師輔=忠平の次男 (つまり長男・実頼の弟)	実頼の甥っ子
藤原兼通 (かねみち) 925-977	師輔の次男。 兄の死後、1974年に太政大臣/氏長者となる	伊尹の弟
藤原頼忠 (よりただ) 924-989	実頼の子。 977年に氏長者となる。	兼通のいとこ
藤原兼家 929-990	藤原師輔の三男。 (つまり伊尹・兼通の弟) そして、道長/道隆/道兼の父として有名。 三男という不利な立場ながら 986年頃、頼忠に替わって氏長者となり 毛穴力をふるった。、	頼忠のいとこ
藤原道隆 953-995	兼家の長男。 990年、父親が亡くなる直前に 関白の座と氏長者の座を譲られる。 しかし995年、酒の飲み過ぎなどによる 糖尿病で若くして死去。	兼家の子(長男)
藤原道兼 961-995	兼家の三男。 995年に兄・道隆が亡くなると 関白/氏長者の座についたが、 その10日後くらいに病死。 そのため「7日関白」などと称される。	道隆の弟
藤原道長 966-1028	兼家の五男。 995年、道隆に続いて道兼もなくなると その約一カ月後に氏長者になると共に 政治の実質的なトップに。 以降、1000年前後に義理の息子である 一条天皇の上の立場で権力をふるった。 息子に権力を譲る直前に 摂政に就任したが関白経験はなし。 ただし「御堂関白気」という日記があり 実質的には1000年前後における関白。 この時期が藤原氏の最盛期と言われる。	道兼の弟
藤原頼通 (よりみち) 992-1074	道長の長男。 1017年、父から摂政/氏長者の座を譲り受ける。 そして以降約半世紀に渡り、 摂政・関白として政治の実権を握った。	道長の子

藤原頼通が1074年になくなったあと1075年には三男の師実が「氏長者」となった。

藤原氏が衰退していったこれ以降の情報は省略。
 

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藤原氏全盛期に活躍した道長を軸にした家系図






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