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- 藤原公任の和歌一覧/プロフィール(年表)
NHK「光る君へ」にも登場する平安時代の偉人、藤原公任が
生前に残した主な和歌を紹介。
生前は政治家として大納言まで進んだほか、歌人・歌集の撰者として活躍。
藤原公任のプロフィール(文章形式)
政治家時代
966年生まれ。
(藤原道長と同じ年)
藤原道長などと同じく「藤原北家」の家系に生まれる。
具体的には藤原師輔(兼家の父/道長・道隆の祖父)の兄にあたる、藤原実頼の家系。
その実頼の息子である藤原頼忠の長男。
政界の中枢が兼家の家系へと移っていく中、
1009年に権大納言にまで進んだが、その後、政界での道を断念。
出家後(1026年以降)
1026年に出家してからは京都の北山で静かな生活をはじめると
- 和歌
- 漢詩
- 管絃
それら3分野すべてに優れている人を指す「三船の才」の代名詞的な存在に。
具体的には多数の素晴らしい和歌を発表し、
それらの多くは天皇・上皇が命じて作られた「勅撰和歌集」に収録。
また撰者として「和漢朗詠集」という漢詩集などに関わる。
長生きしたのち1041年に76歳で死去。
藤原公任のプロフィール(年表形式)
長い文章を読むのが面倒な簡単はこちらをご覧ください。
西暦 | 公任 | ライバル 藤原道長 |
関連出来事 |
966年 | 公任誕生 | 藤原道長も誕生 |
|
977年 | 公任の父・頼忠 関白就任 |
||
978年 | 公任の父・頼忠 大乗大臣就任 |
||
986年 分岐点 |
父が関白を辞任 (向かい風) |
父が関白に (追い風) |
一条天皇即位。 頼忠、9年務めた関白辞任。 そして道長の父・兼家が 新たな関白に |
989年 | 蔵人頭に就任。 父死去 |
公任の父、 頼忠死去 |
|
990年 | 父が死去 | 兼家死去。 道長の兄・道隆が実権を握る。 |
|
992年 | 参議就任 | ||
995年 ライバルの 出世 |
兄二人が 相次いで亡くなり、 政界のトップに (29歳頃) |
||
996年 | 左大臣就任 | ||
1009年 40代半ばで ようやく 大納言に |
権大納言就任 [この時期] 宮廷内で 紫式部と 接点あり |
||
1019年 | 出家 | ||
1026年 | 出家 | ||
1027年 | 死去 | ||
1041年 | 死去 |
百人一首における藤原公任の作品
歌番号 55 詠み人名 大納言公任 |
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ |
[概要/意味] もともと「拾遺和歌集」 という勅撰和歌集に 収録されていた作品。 999年に詠んだとされる作品。 大覚寺という寺を訪れた時、 もともと存在していた滝は朽ち果てていて 水が流れなくなっていたが 「その評判は現在にも伝わっていますよ」 というような内容。 |
「勅撰和歌集」収録の主な藤原公任作品
新古今和歌集収録 6首
546 |
うち群れて 散るもみぢ葉を たず(尋)ぬれは 山路よりこそ 秋はゆきけれ |
666 |
白山(しらやま)も 年ふる雪や つもるらむ 夜半にかたしく たもとさゆなり》 |
800 |
今日来ずは みでややままし やまさとの 紅葉(もみじ)もひとも つねならぬ世に |
1004 |
天つ空 豊のあかりに 見し人の なほおもかけの しひてこひしき |
1043 |
ほとときす(時鳥) いつかとまちし 菖蒲草(あやめぐさ) 今日はいかなる ねにかなくべき |
1584 |
程もなく さめぬるゆめの うちなれど そのよににたる 花の色かな |
拾遺和歌集収録 15首収録
449 のたに編纂された 百人一首に選ばれた作品 詠み人名 右衛門督公任 |
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ |
210 詠み人名 右衛門督公任 |
朝まだき 嵐の山の 寒ければ 紅葉のにしき 着ぬひとぞなき |
230 |
霜おかぬ そでだにさゆる 冬の夜は かものうは毛を 思ひこそやれ |
1069 詠み人名 右衛門督公任 |
むらさきの 雲とぞ見ゆる 藤のはな いかなる宿の しるしなるらむ |
後拾遺和歌集収録
052 詠み人名 前大納言公任 |
春の夜の 闇にしあれば 匂ひくる うめよりほかの 花なかりけり |
056 |
我が家の うめのさかりに 来る人は 驚くばかり 袖ぞにほける |
417 *晩年の歌 |
降る雪は 年とともにぞ 積もりける いづれか高く なりまさるらん |
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