女性作家向け文学賞比較:紫式部文学賞、女による女のためのR-18文学賞




基本的には大半の文学賞は男女の制限はない中でわずかに存在する、
「女性作家」のみを対象にした有名な文学賞の比較。



 
 

紫式部文学賞




「紫式部文学賞」という文学賞とは、
出版社や出版社関連の公共団体ではなく、
紫式部が平安時代に書いた「源氏物語」と深いゆかりがある京都府宇治市が主催している文学賞。

1990年に宇治市の「ふるさと創生事業」として一般市民のアイデアから賞が創設される。
そして、大きな特徴であるのが、紫式部という女性作家の名前を冠していることに関連し、
対象を女性作家に絞っているのが特徴。

なお、公募賞ではなくて全国の作家などから1作品を推薦してもらい、
その中から「紫式部文学賞推薦委員会」が最終候補決定し、最後に市長が大賞を決定。
毎年、8月に受賞作品が発表される。




【賞の規模・受賞価値】
紫式部という日本を代表する古代作家の名が冠されていることにより、
賞はあっという間に女性作家向けの文学賞として国内最高峰といっても良い扱いに。
そして、副賞200万円というのは直木賞・芥川賞でも賞金100万円なので、賞金から考えてもかなりの規模。




【対象】
前年に刊行された女性作家による文学作品



【過去の主な受賞作品】
  • 津村記久子「浮遊霊ブラジル」
  • 平田俊子「戯れ言の自由」・・・・詩集
  • 佐藤愛子「晩鐘」
  • 川上未映子「ヘヴン」
  • 川上弘美「神様」
  • 江國香織「きらきらひかる」

受賞者の年齢層は幅広く、若手作家向け・ベテラン向けという傾向は特になし。


 

女による女のためのR-18文学賞(通称=R-18文学賞)



こちらは三島賞・山本賞など多数の文学賞を主催している
大手文芸出版社の新潮社が2002年に創設した女性作家向けの賞。


そして、こちらは公募型。
内容としては、子供も対象にしているような作品ではなく、
明確に大人を対象(=R-18)にしているような幅広い作品が大賞。


選考過程に関しては、まず応募作品の中から新潮社の女性編集者が
第一次選考・第二次選考を行って最終候補を決め、その中か選考委員が大賞を決定。



【規模・受賞価値など】
こちらは「紫式部文学賞」と違って公募制。
そして、公募賞には既に活躍している作家はあまり応募していないという事もあり、
受賞するのは毎回若くてキャリアの浅い新人さんが中心。
また、賞金額から考えても、今のところ「紫式部文学賞」と比べてだいぶ小規模。
ただし、新潮社の賞であり、選考委員はトップ作家が勤めているため、
受賞作から大ベストセラーが誕生した場合など、今後大きく飛躍する可能性もあり。




【過去の主な受賞作品】
  • 青空チェリー/豊島ミホ
  • そして俺は途方に暮れる/渡辺やよい
  • ミクマリ/窪美澄



 
 

紫式部文学賞、女による女のためのR-18文学賞の比較

 
  紫式部文学賞 女による女のための
R-18文学賞
主催 京都府宇治市 新潮社
創設 1990年 2002年
対象
前年に刊行された
女性作家による
文学作品。
(非公募)
 
女性作家による
大人世代のみを
対象にした小説。
(公募型)

主な受賞作家世代
(キャリア)
 
中堅
ベテラン
新人
贈呈
(2017年時点)
 

正賞=紫式部像
副賞=賞金200万円
 

[大賞]
正賞=賞金30万円
副賞=タニタ体組成計

その他、
読者賞と特別賞もあり。
 

選考委員
(2017年時点)
 

井波律子
川上弘美
鈴木貞美
竹田青嗣
村田喜代子
 
三浦しをん
辻村深月

発表雑誌
 
- 小説新潮

















 

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本屋大賞2018ノミネート10作品詳細(あらすじ・内容比較・受賞予想など)
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