3大出版社(3大総合出版社) - 小学館,集英社,講談社の規模や年商比較



出版関連のニュース記事などでよく見かける用語
「3大出版社(3大総合出版社)」
とは、誰が定めたというわけではないものの、
明確に突出して大きな規模の、
特定ジャンルの書物にこだわらず、あらゆるジャンルの書物を扱う3つの大手出版社のこと。


具体的には
  • 小学館
  • 集英社(小学館が源流)
  • 講談社

の3社のこと。


 


 

小学館


1922年設立。
会社名通り、もともとは小学生向けの学年別の学習系雑誌の発行がメイン事業。

1960年代あたりからは、事業が多角化し、
学習系書物・雑誌にこだわらず、
  • 漫画雑誌
  • 芸能系週刊誌
  • ファッション誌
  • 娯楽系雑誌
などの分野にも進出し、娯楽部門として分離された集英社同様の総合出版社に。

ただし、集英社や講談社として比べて、漫画雑誌に弱め。
逆に2000年代に「CanCam」が100万部近い売り上げを記録するなど、ファッションには強め。


全体的には、もともとの会社の理念もあり、
集英社・講談社と比べて学習性の高い書籍・雑誌が今でも多めの傾向。



 


 

集英社


もともとは小学館の娯楽誌部門。

1922年に小学館内で集英社の設立準備が始まり、
学習性の高い小学館の学年別雑誌に対して、
趣味性の高い学年別雑誌を発行し始める。

そして、1926年に小学館の娯楽誌部門として正式に分離し、集英社がスタート。
以後、戦前から戦後にかけて、「少女ブック」「明星」「プレイボート」などのヒット雑誌を創刊したほか、

1950年代からは「りぼん」「週刊少年ジャンプ」など、漫画雑誌も手掛けるようになる。

1970年前後からは「SEVENTENN」「ノンノ」「MORE」などの
ファッション誌部門にも進出し、「ファッションの集英社」と呼ばれるほど
マンガと共にファッションにも強い出版社に。

1980年代からは、週刊少年ジャンプ内において、
「ドラゴンボール」をはじめとして、テレビアニメ化された
メガヒット漫画が次々に生まれ、1990年代半ばには最大約650万部の発行部数を記録し、大ブームに。


その後、ブームは一段落するものの、
2000年代に入り、「ワンピース」の人気に火が付き、
ワンピースの単行本の売り上げが大ヒットを記録。

出版業界において、もともとの源流である小学館を上回る存在感の出版社となる。

近年は、出版不況の中、ネット通販など事業多角化。

なお、小学館とのもともとの理念に違いより娯楽分野に特化しているため、
小学館と比べて、こちらは学年別雑誌などの学習系の雑誌は基本的になし。



 

講談社



こちらは小学館、集英社とは関係ない出版社。
両社により歴史は古く、発祥は1909年。

会社の歴史によると第2次大戦前は総合出版社ではなく
小さな会社だったらしいものの、戦後に
  • なかよし
  • 週刊少年マガジン

を創刊したあたりから会社の規模が急成長。

以後、漫画雑誌をはじめ、多数の雑誌を創刊しはじめ、
1980年代からはファッション誌や写真週刊誌(FRIDAY)部門などにも進出。

1990年代半ばあたりからは
「金田一少年の事件簿」の大ヒットにより、週刊少年ジャンプからたくさんのヒット作品が誕生。


総合的には
「おもしろくて、ためになる」
ものを世の中に出すことをコンセプトとしているため、
学習系の小学館と、娯楽系の集英社の中間くらいのポジション。


 


 

3大出版社の規模比較

 
  特徴 従業員数 売上高

小学館
(1922年設立)


資本金
約1.5億円
 
他の2社と比べ
学習性の高い
書籍・雑誌が多い
721人
(2017年2月)


[2018/02期]
945億円
(前年比-2.8%)

[2010/02期]
1177億円
(前年比-7.7%)

 

集英社
(1926年設立)


資本金
不明
 

小学館の
娯楽誌部門
としてスタート
したため、
今でも
娯楽系に強い。

その中でも
「ファッションの集英社」
といわれるほど
ファッションに強く、
衣料通販事業が好調
(ZOZOの競合)

経営の多角化進む
 
754人
(2016年5月)
1164億円
(2018年5月期)

1175億円
(2017年5月期)
前年比-4.4%

1229億円
(2016年5月期)
前年比0.7%UP

 

講談社
(1909年設立)


資本金
3億円
 
学習系の小学館と
娯楽系の集英社
の中間的存在
902人
(2017年2月)
1172億円
(2016年度)


小学館がかなり低迷。




 

3大出版社の次点となる主な総合出版社

  • 宝島社・・・・・・付録戦略で2010ねんだいにはいって業績伸ばす
  • カドカワ株式会社・・・・・・いわゆる3大出版社と同じくらいの規模。2014年にドワンゴと経営統合
  • 光文社・・・・・ファッション誌に強い
  • 主婦の友社



 










 


 

関連ページ


小学館の業績(売上高/利益)推移
集英社の業績(売上高/利益)推移
講談社の業績(売上高/利益)推移



この3ページも見てみると出版社の
  • 収益構造
  • 将来性
  • 向かうべき方向性
  • 景気との関連
  • 電子書籍の影響

など、かなり色々な事がよくわかるはずなので、是非併せてご覧ください。




3大出版社に連結売上高が高く、
売上高2000億円を超え、出版部門だけでも売り上げは1100億円台の
カドカワ株式会社の複雑な歴史と業績推移
(2014年にKADOKAWAとドワンゴの経営統合によって誕生)




電子書籍に進出せずに唯一成功している会社
宝島社の歴史と業績推移
(さずかの宝島社も、近年は紙書籍だけでは厳しくなっている模様)







 

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