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江戸時代中期以降に流行した出版物「草双紙(くさぞうし)」。

その中の小分類である

• 黄表紙
• 赤本
• 黒本
• 青本
• 合巻

の意味/違いの説明。

 

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まずはじめに「草双紙」とは?

江戸時代中期以降に人気だった文学作品ジャンルの一つ。

• 大分類では「小説/物語」
• それぞれのページに大きな挿絵があり、文字より存在感がある
• 文字は小さい傾向
• 漢字ではなくひらがなを使用
• ページ数少ない(20から30ページ程度/合巻除く)

と言った事が特徴。


絵がメインのものは「漫画」に近い雰囲気。
また現代でいうところの「ライトノベル」などの側面もあり。

国会図書館デジタルで該当作品を閲覧してみると、
日本には確かに江戸時代の時点で「漫画文化」が根付いていた事がよくわかります。



参考文献
https://dl.ndl.go.jp/
https://www.gotoh-museum.or.jp/2020/10/02/44_15_3720/

 

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草双紙の種類/小分類

 
流行の流れ
赤本→黒本/青本→黄表紙→合巻
(注記=黒本/青本はあまり違いがないものとされる)

 

分類 読み方	主な題材	ターゲット	特徴/ターゲットなど
赤本 あかほん	おとぎ話 なぞなぞ	子供	草双紙の中でも特に歴史の長いジャンル。 1600年代後半から1700年代前半に流行。 表紙が赤いのが特徴。 主なターゲットは子供。 おとぎ話系の作品が多く、 桃太郎などを題材とした。
黒本 くろほん	歌舞伎 浄瑠璃	主に女性	表紙の色が黒。 女性が主なターゲット。 流行った時期は青本と同じ頃 (1750年代前後)
青本 あおほん	歌舞伎 浄瑠璃	主に女性	青色系の表紙が特徴。 女性が主なターゲット。 黒本と同じころに流行。
黄表紙 きびょうし	教訓もの	大人世代	2025年大河の主人公・ 蔦屋重三郎が得意としていたとされるもの。 世相を斬るような風刺系の大人向け分野。 ただし大人向けながら、こちらも「絵」がメイン。 (隅のほうに小さいなひらがなが並ぶ) 大人向け漫画的? 制作されたのは1770年代からの約30年で、 蔦屋重三郎[1750-1797]が活躍した時期と見事にかぶる。 最盛期は1780年代で、これも蔦屋重三郎の最盛期とかぶる。
合巻 ごうかん	－	-	赤本など各草双紙は「ページ数が短い」のが特徴。 そんな中、江戸時代後期(1800年代)に入ると それらを長編させたものが登場。 それが「合巻」

国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/
では草双紙が実際にどんなものであったのかデジタルアップロード版で閲覧可能。